タモ理論「会話しない会話術」でコミュ障改善 <第6回「盛り上がる会話の見極め」>

 

 

 

第6回「盛り上がる会話かどうかの見極め」

 

前回、「なぜ、どのように」をきっかけに

好きな事の話に移行する戦術を説明したが、

 

 

それをやっていく上で

 

「はたして、この話は相手が話したい

内容なのか?」

 

という事を見極める必要がある。

 

というのも、こちらが、

「相手はこれが好きなんだろうな」

 

と思って、質問をして話を広げようとしたが、

こちらの見当違いで、実際は違った。

 

したくもない話をしつこく質問してしまい

 

「なんだか盛り下がってしまった・・・」

「相手の印象が悪くなってしまった・・・」

 

なんて事が起こりえる可能性があるからだ。

 

なので、そのあたりの見極めは必須項目だといえる。

 

早速、見極める方法を紹介しよう!

 

ちょっと人によっては

難しいと感じるかもしれないが、

ポイントは3つだけなので、

最後まで目を通してほしい。

 

順番に説明していこう。

 

 

 

①相手の表情や話し方が変わるかどうか

 

例えば、話したい内容になった時は、

相手の声のトーンが上がったり、

声が大きくなったりする事がある

 

表情も感情が入り、より豊になる。

 

人は話したい内容になった時は、

より強い感情が入ってしまうものだ。

そういう思いが、無意識に

表情や声に現れたりする。

 

②体の動きが活発になるかどうか

 

話したい内容になると、人は

身振り手振り、ジェスチャーが多く

なったりする。

これは、相手にわかってほしい、

伝わってほしいという思いから

無意識に体が反応してしまうからだ。

 

特にわかりやすいのは、前傾姿勢だろう。

心理学などの分野でも立証されているが、

人は興味をもったり夢中になると

前かがみになるというデータがある。

 

また横に並んで座っていて、

相手の姿勢が動き、

若干こちら向きになったりする

などもある。

 

そういう微妙な変化を観察する事が、

見極める上でとても重要になってくる。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

①②の内容を踏まえ、急に相手が

上記のような動作をしたら、

なんらかのサインが

出ていると思った方がいい。

 

観察力の高い人は、相手を観察して

「相手が楽しそうにしている」

 

などの判断できたりするが、

 

そういう観察が苦手な人や、

観察力が高い人でも100%の自信は

なかったりする事がある。

 

そういう時に使う戦術が

 

 

③待ちの姿勢(ターンエンド)

 

だ。

 

どういうことか説明しよう。

 

例えば、

「話したい内容になると前かがみになる」

 

という例があったが、

 

例えば、

「その人自体に興味を

もっている場合」

 

逆に、

「警戒していたり、拒否する場合」

 

にも前かがみになったりする場合がある。

 

つまり、前かがみになったからといって、

「相手が話したい内容を楽しく話している」

とは限らない。

 

そこで、

 

「③待ちの姿勢(ターンエンド)」

 

を使う。

 

これは、相手が上記のような動作をした時に

通常であれば、こちらが

そのまま質問を続けたりするのだが、

 

あえて何もしないでターンエンド

するのである。

 

すると、好きな話など、話したい内容の場合は

「相手が勝手に口を開いてしゃべり出す」

 

という現象が起きる。

 

これは、相手の

 

「もっと聞いてほしい!」

 

という心理から起こるものである。

 

続きの内容が、

 

「その会話の内容について

関連している場合」は

 

→<正解>

 

「全然違う内容に変わった」

「相手が黙る」

「逆に質問してくる」

 

→<不正解>

 

となる

 

相手が逆に質問してくる場合は

正解の可能性もあるのだが、

 

本当に話したい場合は

かなり熱中しているため、

 

「つい自分の事をしゃべってしまう」

 

というのが人間の心理であるため

不正解とした。

 

実際には、逆に質問された場合はもう少し

探ってみてもいい。

一時保留といった所だろうか。

 

(正解パターンを、さらに特徴ごとに

方針を細分化する方法があるが、長くなって

しまうため後日とする。)

 

 

 

今回、前かがみを例にとったが、

「声のトーンが変わった」

「少し相手の表情が変わった」

 

などなんでもいい。

少しでも変化を感じたら、

ターンエンドを試してほしい。

 

そうやってどんどん経験を積んでいって

精度を高めていくのだ。

 

 

 

今回、見極める方法を説明したが、

 

「今相手はどういう気持ちなのだろうか」

 

ということを念頭に置いて

相手を観察すれば

そういうサインを見極めれるようになってくる。

 

とにかく、大事なのは、客観的に

相手を観察することだ。

 

 

そうすれば、恋愛でもビジネスでも

道が開けると言えるだろう。

 

 

次回、第7回は、

 

<応用質問カード>

を使い、

 

もっと色んな手段で

盛り上がる内容(ブーストポイント)

を探し、

盛り上がった会話をずっと

継続させていく(ブースト状態)

戦術を説明していく。

 

これができれば、質問に詰まらない

のでスムーズに会話できるように

なるだろう。

 

 

 

 

<第6回のまとめ>

 

相手が話したい内容かどうか見極めるには

 

①表情、話し方の観察

②動作の観察

③待ちの姿勢(ターンエンド)

 

がある。

 

相手が話したい内容かどうかを

確認したい場合は

 

「ターンエンド」をして

相手の出方を伺う。

 

相手が

 

「その会話の内容について

関連している事をしゃべり出した」

 

場合は正解であるので、

その内容を質問して

いけば会話が盛り上がる確率は極めて高い

 

 

大事なのは、客観的に相手を観察し、

動作や表情などを見て、

「相手がどういう気持ちか」

を考えながら会話を進めていくことである。