タモ理論「会話しない会話術」でコミュ障改善 <第7回「応用質問カード(二択カード)の種類と使い方」>

 

 

第7回「応用質問カードの種類」

 

前回、盛り上がる会話かどうかを見極める

方法を紹介したが、今回は応用質問カード

を説明していく。

 

5W1Hを使う基本質問カードとは違い、

応用質問カードは無限に種類がある。

 

種類が豊富なだけあって、扱いが

若干難しいが、使いこなせるように

なれば、無敵の強さを誇るといえるだろう。

それがこのカードの強みである。

 

では早速説明していこう。

 

まずはカードの作り方から説明する。

 

主な応用質問カードの作り方はこうだ。

①二択質問カード

②視点変更カード

 

まずは、

①二択質問カード

から説明していく。

 

これは、あらかじめ二択を考えて

おくというものである。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

「いや、さっぱりわからん」

 

という読者の方からの

心の声が聞こえてきそうだが、

しっかり順を追って説明しよう。

 

 

例えば、下記のような会話になったとする。

 

自分「休みの日とか何してるんですか?」

相手「ショッピングとかですかねー」

自分「ショッピングするの好きなんですか?

 

この例では、「好きなんですか?」

が応用質問カードである。

 

どういうことか説明しよう。

 

つまり、

これはあらかじめ、「好き」か「嫌い」か

という二択のカードを用意していて、

会話の内容から自然なタイミングをみて

使っただけである。

 

今回の例では、〇〇するの好きなんですか?

という聞き方をしているが、

状況によっては

「〇〇は好きですか?嫌いですか?」

という聞き方をしてもよい。

大事なのは、自然な流れになるように意識することだ。

 

 

上記の会話の続きで、

例えば、

 

もし相手が、

相手「そうなんですよー、

ショッピング好きなんですよー」

 

と答えた場合、

 

自分「最近どんなもの買ったんですか?」

もしくは

自分「普段どんな所に行くんですか?」

などと5W1Hを使ったりして会話を

掘っていけば良い。

 

もし、

相手「いや、そうでもないんですよねー」

と答えた場合、

 

関連する次の応用質問カードを

使っていく。

 

自分「そうなんですか?

え、でもショッピングに出かけたりとか、

割とアウトドア派じゃないんですか?」

 

おわかりだろうか。

 

これも、「アウトドア派」か「インドア派」

という二択の質問を自然なタイミングで

使っただけである。

 

すると、二択なので相手はどっちかを

答えることになる。

 

●相手がアウトドアだった場合

 

相手「アウトドア好きですねー

ラフティングとかしてます」

自分「へぇー、ラフティングとかよくするんですか?」

相手「実は数年前からやってて~」

自分「ラフティングのどういうところが面白いんですか?」

 

●相手がインドアだった場合

 

相手「いやー、割とインドア派なんです 笑

実は部屋で小説とか読むの好きなんですよねー」

自分「そうなんですか?

どういう系の小説読むんですか?」

 

などという展開になったりする。

 

・・・・・・・・・・・・

 

と、ここで、ある一つの現象が起こっている

事に注目してほしい。

 

どちらの結果に転んでも、最終的には

いつの間にか相手の好きな話に移行している

という現象が起きている。

 

(もしくは、現時点ではわからないが、

相手が好きである可能性が高い

いう話になっている。)

 

 

 

なぜこういう事が起きるかというと、

応用質問カードの効力により、

掘っていけばいずれ

そこにたどり着くように質問して

いるからだ。

 

つまり、

 

好きか嫌いかという質問

→これに相手が好きと答えれば、相手が好きな

事の話になる可能性が高い。

 

アウトドア派かインドア派かという質問

〇〇派という言葉には、〇〇が好きという

意味が込められているし、また大まかな分類を

してあげることで、自然と好きな事の話に移行させやすい。

 

上記は例だが、

 

ポイントは、

「あらゆる事に当てはまるであろう二択」

をあらかじめ用意しておくということである。

 

例えば、

好き、嫌い

アウトドア派、インドア派

面白い、つまらない

かっこいい、ださい

少数、多数

重い、軽い

長い、短い

高い、低い

うれしい、かなしい

 

上記は一部だが、

種類は無数にあり、多岐にわたる。

 

が、応用性がかなり高く、どんな事にも

当てはまる可能性が高い。

 

これらを自然なタイミングで会話の

中に当てはめていくのだ。

 

そして盛り上がるであろう話に

自然と繋げていくように仕向ける。

 

 

「うーん、理屈はわかったけど、

まだちょっと使い方が・・・」

 

という方のために、もう少し具体例を

紹介していこうと思う。

 

というわけで次回、

第8回は、二択カードの

使い方の具体例を、さらに

わかりやすく説明していこうと思う。

 

 

 

 

第7回まとめ

 

応用質問カードには、

①二択質問カード

②視点変更質問カード

 

がある。

 

二択質問カードは文字通り

あらゆることに当てはまる二択

で構成する。

 

そして、「ここだ!」

と思う最適なタイミングで

この質問カードを使って、

 

会話の着地点を

「好きな事の話」

などになるように誘導しよう。

 

そうすれば、自然と会話が弾み、

ブースト状態が狙いやすくなる。