タモ理論「会話しない会話術」でコミュ障改善 <第8回「二択カード発動の条件」>

 

第8回「二択カード発動の条件」

 

前回、二択カードの使い方を紹介したが、

今回は使用例と発動条件について説明する。

 

二択カードの概念は、あらかじめ

あらゆることに当てはまる二択を用意しておく

というものだったが、

 

二択カードの効果は強力であるが故に

制限があり、いかなる時でも使えるものではない。

 

2つの発動条件があるので心して聞いてほしい。

 

①会話の流れでその二択が自然なタイミングであること

 

②一度使用した二択カードは

しばらく使用することができない

 

まずは①から説明しよう。

 

なお、ここでは例として、二択カード(好き、嫌い)

を使用する。

 

 

例えば、初対面で天気の話をしているときに、

いきなり「晴れの日は好きですか?」

と聞いた場合はどうなるかを想像してほしい。

 

自分「今日はいい天気ですね」

 

相手「そうですねー」

 

自分「晴れの日は好きですか?」

 

相手「ええ、好きですけど・・」

 

自分「ですよねー」

 

相手「・・・・・・・」

 

 

これは、使うタイミングとして適切ではない。

なぜなら晴れの日という事に対して、

相手は思い入れがあまりないからだ。

その後の会話も弾まない可能性が高いだろう。

 

(晴れに思い入れがある人もいるかもしれないが、

ここではその可能性はスルーする)

 

適切なタイミングとしては、

 

相手の言動や行動の後に、

「もしかして〇〇が好きなんですか?」

というニュアンスで使う。

 

自分「今日はいい天気ですね」

 

相手「そうですねー」

 

自分「今日みたいな、

いい天気の日はスポーツとかしたいですよね」

 

相手「そうですねー、私は天気のいい日は

友達とフットサルしてるんです」

 

自分「へぇー、(もしかして)フットサル好きなんですか?」

 

相手「はい!実は最近はまっちゃっててー」

 

自分「いつから始めたんですか?」

 

相手「3か月前からです。シューズも買っちゃいました。」

 

のような会話になりえるし、会話が弾みやすい。

 

使うタイミングは、その事柄を相手が好きそうだな

と思ったタイミングがベストだ。

 

この例では、こちらがスポーツというワードを

出した後の相手の発言がフットサルであったため、

 

おそらくフットサルに

何らかの思い入れがあるのでは?

 

という推測の元、

好きなんですか?と聞いている。

 

もし相手が本当にフットサルが好きだった場合、

会話が弾み、ブースト状態にもっていくことが

できるのだ。

 

 

ちなみに、この後の会話は、

二択カードの「楽しい、つまらない」

などを使うといい

 

相手「3か月前からです。シューズも買っちゃいました。」

 

自分「本格的ですね。

フットサルのどんなところが楽しいんですか?

 

というような感じで会話を広げていこう。

 

 

続いて、

 

②一度使用した二択カードは

しばらく使用することができない

 

について説明する。

 

タモ理論はカードゲームであるので、

一度使用したカードは一旦は捨て札となり、

再び使用可能になるまでに時間を要する。

 

再度使用可能になるまでの期間は

カードによって定められており、

コストという概念で定められている。

 

基本的に、カードの強さとコストは

比例しており、

 

基本質問カード(5W1H)はコストが低く、

応用質問カード(二択カード等)はコストが高い。

 

コストが低いカードは再び使用可能となる

期間が短いが、

コストが高いカードは期間が長い。

 

 

では、コストとは何によって決まるのか。

 

その正体は、「違和感」だ。

 

 

例えば、次のような会話は、違和感がないだろうか?

 

自分「昼ごはん何食べました?」

 

相手「オムライスです。」

 

自分「オムライス好きなんですか?

 

相手「好きです。よく自分で作ります」

 

自分「自炊するの好きなんですか?

 

相手「好きですね。色々作ってます」

 

自分「最近何つくりました?」

 

相手「シチューです」

 

自分「シチュー好きなんですか?

 

相手「好きです(それしか聞いてこないなこの人・・・)

 

 

と、上記は極端な例だが、連続で使ってしまうと、

相手に違和感を与えてしまう。

 

違和感を与えてしまうと、

「なんなんだ、この人?」

と不信がられてしまい、スムーズな会話ができなくなる。

 

不信感を与えると、

相手は心を開かなくなる。

 

特に初対面の場合などは、より警戒されて

しまうだろう。

 

何が言いたいかというと、

 

使いどころや、

立ち回りを意識することが最も大事であり、

 

なおかつ、二択カード等の種類は多数用意しておく

ことで、会話というゲームを有利に進める

ことができる。

 

 

ちなみに、

基本質問カードのコストが低い理由だが、

 

5W1Hの質問というのは、

会話の中にありふれている状態が普通であり、

誰もが普段から使っているため、

 

使うタイミングさえ自然であれば、

多用しても違和感を与えることは少ない

だろうという見解だ。

 

・・・・・・・・・・・

 

ちなみに、違和感の印象を変える方法として、

特殊スキル発動という奥義もあるのだが、

難易度が高いため、その紹介は後日とする。

 

というわけで、以上を踏まえて、

会話に違和感を与えないように

 

戦略を練ってカードを出し、

会話というカードゲームを楽しもう!

 

立ち回りのコツ等ももう少し説明したいが、

長くなってしまったので、今回はここまでとする。

 

 

次回は、第9回は、

応用質問カード「視点変更カード」

とは一体?

について説明する。

 

 

 

第8回まとめ

 

二択カードの発動条件は、

 

①会話の流れでその二択が自然なタイミングであること

 

②一度使用した二択カードは

しばらく使用することができない

 

がある。

 

使うタイミングは、

相手の好きなことや、思い入れがある事に

つながるようなタイミングで使うと効果的

である。

 

また、同じカードを連続で使用すると、

相手に違和感を与えてしまい、不信がられてしまう

可能性がある。

 

コストが低いカード(基本質問カード)は多用できるが、

コストが高いカード(応用質問カード)は多用できない。

 

カードゲームのように常に立ち回りを意識して、

相手に違和感を与えないようにゲームを進めていこう。