タモ理論「会話しない会話術」でコミュ障改善 <第10回「他者視点カードとは?」>

第10回「他者視点カードとは?」

 

前回のおさらい

 

視点変更カードには

 

①時間軸を変える

②他者軸に変える

 

という二種類のカードがある。

 

そして前回は、①時間軸を変える

について説明した。

 

今回は、

②他者軸に変える

 

について説明をしていきたい。

 

と、言いたいところだが、

本題に入る前に、最初に言っておく事がある。

 

今回の内容は非常に難しいので、

読解力のない事を自覚している方は、

 

今すぐブラウザの戻るボタンに指を伸ばして

捨て台詞を吐きながら帰ってほしい。

 

 

何が言いたいかというと、

 

それだけ今回の内容は

難しいので心して聞いてほしい。

 

という事だ。

 

と、警告とも挑発とも取れる文章を掲示し、

読者を置いてけぼりにしたところで、本題に入ろう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

単刀直入に言うと、

 

これは、自分以外の他者からの視点

で見た時どうなるか?

 

という内容のカードだ。

 

では、堅苦しい説明はひとまず置いておいて、

まずは例を見ていこう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自分「今週末の予定は?」

相手「バイトです」

自分「頑張ってください」

相手「しかも今週、連休なんで忙しそう

なんです・・」

自分「大変ですねー、

でも頑張れば、来てくれたお客さんはそれだけ

喜んでくれるってことですよね?」

相手「そうですね、頑張ります!」

自分「ちなみに、

何歳ぐらいのお客さんが多いんですか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

と、ざっくりいうとこんな感じだ。

 

ここではお客さんというワードを入れる事によって、

 

自分目線の会話から第三者の視点を交えた

内容の会話に変化させる事に成功している。

 

つまり、”お客さん”という視点も取り入れた

会話として発展させる事もできるし、

 

自分の持っていきたい方向性の

会話になるように誘導することもできる。

 

といった具合だ。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ん?誘導?と思った方は察しがいい。

 

そう、誘導という言葉を使ったのには理由がある。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「何言ってるのかわかんねーし」

「回りくどい言い方しやがって」

 

と思った方は、

 

 

上記の会話でそのまま相手に共感し続けた場合に

起こりえる事態を想像してほしい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

相手「忙しくて本当に嫌なんです

先輩はすぐ怒るし、後輩はさぼるし・・」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

と、人によってはネガティブな内容、

つまり会話の方向性が愚痴に繋がる可能性がある。

 

少々の愚痴なら構わないだろう。

だれだって不満不平などはあるものだ。

 

が、人によっては愚痴が止まらなる可能性

がある。

 

これは、人の価値観によると思うが、

 

ネガティブな話題(愚痴等)が苦手な人、

愚痴話で盛り上がる人、色んな考え方がある。

 

ここで重要になってくるのが、他者視点カードだ。

 

このカードは、会話を繋げる事もできるし、

視点を変える事によって会話の方向性を

ある程度操作することもできる。

 

ということは、

 

ネガティブな内容の会話になるのを

視点を変える事によって避けることができる。

 

 

ということも可能だ

 

繰り返しになるが、

言いたい事は、

ネガティブな会話が悪いなどということではない。

 

会話が盛り上がる起爆剤として、

愚痴が役に立つことは百も承知だ。

 

何が言いたいかというと、

そういう会話が苦手な方にとって

この他者視点カードが、救済措置になり得る、

という事だ。

 

と、前置きが長くなってしまったが、

今回はこの辺にして、

 

次回、第11回は他者支点カードの

具体的な使用例を、もう少し詳細に紹介していく。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

第10回まとめ

 

他者視点カードとは、第三者

立場で会話を進めることによって

 

会話を繋ぐ、

 

あるいは

 

会話の方向性を操作することができる

カードである。

 

このカードを使いこなせれば、

 

会話の内容が愚痴などのネガティブな

話題になりそうな時に

 

その方向性を

変える事も可能である。

 

(もう少し具体的な使用例は次回説明予定)