タモ理論「会話しない会話術」でコミュ障改善 <第11回「他者視点カードの活用」>

第11回「他者視点カードの活用」

 

前回、他者の視点で会話を進める方法を

紹介した。

 

また、どの視点で会話を進めるかによって

話の方向性を誘導することもできる。

 

ということを説明したが、

 

今回は、他者の視点とはどういうものなのか?

ということを深堀りしていこう。

 

他者とは

自分以外の誰か、

つまり、第三者から見てどうなのか?

 

ということである。

 

他者を会話に入れるよくある例として、

相手との共通の知り合いを話題に出すことは

 

鉄板ネタとしてよく

色んな人が日常的に使っていることだろう。

 

しかし、それでは共通の知り合いがいない

初対面の人などには対応できない。

 

そこで、どんな人にも対応できる

三者というのを用意していれば、

 

後は状況に応じて、

こちらの出すカードを変えればいい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

誰でも共通する第三者とは?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

例えば、

 

家族

友達

先輩

後輩

有名人

 

などである。

 

具体的に説明していこう。

 

例えば、こういう会話になった時はどうだろう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自分「休みの日は何してるんですか?」

 

相手「友達と遊んでますね~

でも最近家に帰るのが遅くなってよくお父さんに

怒られるんです・・」

 

自分「そうなんですか、

え、でもお父さんは心配だから怒ってるんですよね?」

 

相手「そうですね、

確かに心配かけてるかもしれないですね」

 

自分「お母さんはどうなんですか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

と、こんな具合だ。

 

ここでは

 

相手のお父さんの視点

 

で会話を進めようとしている。

 

そしてその後は、例のように

 

お母さんの視点はどうなのか?

 

という視点で会話を進める事もできる。

 

例では会話にお父さんというワード

が出たため、

 

比較的簡単に会話を

繋げる事ができたが、

 

下記の例のように無理やり繋げて

対応することも可能だ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

自分「休みの日は何してるんですか?」

 

相手「旅行してますね~」

 

自分「結構遠くまで行くんですか?

 

相手「そうですね、一泊したりとかです」

 

自分「家に帰らないと親とか心配しないですか?

僕が親だったら心配しちゃうかもしれないですね 笑」

 

相手「実は、最近よく怒られてます 笑」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

と、無理やり親の視点を持ってくることも可能だ。

 

 

もう一つ例を紹介していこう。

 

自分「好きな有名人は誰ですか?」

相手「明石家さんまです」

自分「そうなんですねー」

 

自分「あ、猫だ!」

自分「突然ですが、ダジャレ言います

子猫をこねこねしたい」

相手「・・・・・・・」

自分「こういう時、明石家さんまだったら

どうやって処理するんですかね?」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

と、いったところだ。

会話の内容は、低レベルだが、

言いたい事は伝わっただろうか。

 

例では、明石家さんま(有名人)だったら

どうなのか?

という視点で会話を進めている。

 

また、他者視点は、上記のように

スベった時の切り返しにも応用可能である。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

他者視点カードの特徴は、

会話の方向性を変えることができることだ。

 

自分⇔相手

 

の軸で進んでいた会話が、

突如他者を交える事によって

会話の流れをガラリと変える事ができる。

 

会話の流れを変えたい、もしくは他のカード

が見当たらない・・

 

といった

戦況に行き詰った状況などの打開策として、

大いに活躍できるカードと言えるだろう。

 

 

三者の視点を会話に織り交ぜていくと、

あらゆる事に対応可能となるので

 

ぜひデッキにはセットしておきたいところだ。

 

今回は、「人」に焦点を当てたが、

他者視点カードは人だけではない。

 

人外のものになりきる事も可能だ。

 

というわけで、

 

次回、第12回は

 

他者視点カード応用編

「人間以外の視点を活用する」

 

について説明していこうと思う。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

第11回まとめ

 

他者視点カードの特徴は、第三者の視点で会話を

進めていくことであり、

 

例えば

 

家族

友達

先輩

後輩

有名人

 

などがある。

 

他者視点カードの特徴は、

 

自分⇔相手

 

の軸で進んでいた会話が、

突如他者を交える事によって

 

会話の流れをガラリと変える事が

できることである。

 

戦況に困った時の打開策として使ったり、

スベった時のフォローにも使用可能だ。

 

ぜひデッキにはセットしておきたいカードである。